先週に引き続き、第91回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)が国立競技場にて開催された。後半戦も先週に引き続き多数の入賞者を早稲田は輩出し、総合順位を2位まで押し上げた。
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200mで念願のワンツーフィニッシュを決めた蔭山と紫村。
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女子200m決勝で蔭山愛(教4)、紫村仁美(スポ4)は、狙い通りワンツーフィニッシュを成し遂げた。予選で自己ベストを更新し、優勝した蔭山は「調子はいいなと思っていたが、うまく加速に乗りきれなかったのでそこが一番残念。」と反省もあったようだ。
蔭山と1位、2位を取ることを以前から狙っていたという紫村は「(蔭山と)1位2位を獲れてよかった。」とタイムには不満が残ったようだが、今回のワンツーには満足しているようだ。また、紫村は今大会出場した種目すべてで表彰台に上り、最優秀選手にも選出されている。来月の日本選手権での蔭山と紫村の活躍に注目したい。
男子短距離も負けていない。200mで優勝した竹下裕希(スポ2)は、「表彰台に立つことを目標にしていたが、優勝はまさかという感じ。」と嬉しい誤算だったようだ。しかし、先月自己ベストを更新し、好調だけにタイムには不満が残ったと振り返った。来月の個人選手権には400mに絞って出場する竹下。オールマイティーな彼の400mでの目標は「46秒前半をだして常にトップ8に入ること。」とこれからが楽しみだ。
5000mでは、大迫傑(スポ3)が優勝。先週行われた第23回ゴールデンゲームズinのべおかで10000mの自己新でロンドン五輪B標準を突破し、波に乗っている大迫は「優勝を目標にして走った」という。大迫が見据えるのは関東学生選手権の優勝ではなく、ロンドン五輪で世界と戦うことである。まずは来月行われる日本選手権でのロンドン五輪A標準の突破を期待したい。
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5000mで優勝した大迫。日本選手権での走りが楽しみだ。
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トラック以外の種目も好調だ。先週のやり投げで優勝したディーン元気(スポ3)は円盤投にも出場し、8位入賞を決めた。また、ディーンは紫村とともに最優秀選手賞を受賞した。棒高跳では、土井翔太(スポ4)がシーズンベストとなる5m10で2位入賞を決めた。
走幅跳では先日3年ぶりに自己ベストを更新した林風汰(スポ3)が6回目の跳躍の直前で優勝した順大・西海に逆転を許したが1cm差の7m86で2位に入った。また林は、4継の4走としても出場しており、走幅跳で叶わなかった優勝をリレーで成し遂げた。
リレーでは、予選からの好調を維持し、4継、マイルともに優勝した。マイルは、27年ぶりの優勝ということもありメンバーの喜びはひとしおだったに違いない。リレー2種目制覇に貢献した竹下は、「早稲田のリレーは伝統。リレーで勝てるのは本当に感動した。」と感慨深げだった。また、「バトンは全体的に良かった。特に1,2走のバトンが良くて、それで流れに乗りアンカーまでつなげることができた。」と予選で課題となったバトンパスを克服することができたようだ。最終種目のマイルで優勝したことにより、男子1部で早稲田は優勝種目数が5種目となり、日大とともに多種目優勝校として表彰された。
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リレー2種目、200m優勝と好走を見せた竹下。 好調さを見せつけた。
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後半戦も天候に恵まれた関東インカレ。早稲田は対校得点(男子1部)が1位日大とは54点差の93点で2位。惜しくも2年連続の総合優勝は逃したが、来月行われる日本選手権、7月後半からのロンドン五輪に向けて、また、9月に行われる日本インカレへ繋がる結果を残すことができたはずだ。今後の選手の活躍に期待したい。
※選手によるコメントは下記URLよりご覧いただけます。
竹下裕希(スポ2)、大迫傑(スポ3)、蔭山愛(教4)、紫村仁美(スポ4)
関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
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